はじめに
今回のシリーズでは、Knee-in&Toe-out(KITO)において、どのような関節運動が生じるか、下肢にどのようなメカニカルストレスが加わり、どのようなスポーツ外傷・障害が発生するかを解説します。
今回は、Knee-in&Toe-outにより、膝関節にどのようなメカニカルストレスが加わり、どのようなスポーツ外傷・障害が発生するかを解説します。
Knee-in&Toe-outにより膝関節に加わるメカニカルストレス
Knee-in&Toe-outでは、膝関節が外反し、相対的な外旋位を取ります。
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これにより、膝関節の外側部では、外反による関節が押しつぶされる圧縮ストレスと外旋方向に関節を捻る回旋ストレスが、複合的に加わります。
また、膝関節の内側部では、外反による組織が引き伸ばされる伸張ストレスと外旋方向に関節を捻る回旋ストレスが、複合的に加わります。
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膝関節の外側部にある外側半月板には、脛骨と大腿骨の間で押しつぶされながら、外旋方向に捻じられ、すり潰されるようなメカニカルストレスが加わります。このメカニカルストレスにより、外側半月板損傷が発生します。
また、膝関節の内側部にある内側側副靭帯や鵞足といった組織には、外旋方向に捻じられながら、組織が引き伸ばされるメカニカルストレスが加わります。このメカニカルストレスにより、内側側副靭帯損傷や鵞足炎が発生すると考えられています。
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おわりに
今回は、Knee-in&Toe-out(KITO)により膝関節に加わるメカニカルストレスと、膝関節に発生するスポーツ外傷・障害について説明しました。
たてやま整形外科クリニックのスタッフの皆さんは、ダイナミックアライメントの勉強会の予習・復習、日々の臨床にお役立てください。
次回は、Knee-in&Toe-out(KITO)により下腿~足部に加わるメカニカルストレスと、下腿~足部に発生するスポーツ外傷・障害について紹介したいと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました。
参考文献
川野哲英:ファンクショナルエクササイズ.ブックハウスHD
川野哲英:FTEXからみたウォーキングの考え方について.臨床スポーツ医学
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