身体的フレイルの判定基準|J-CHS

高齢者の評価

身体的フレイルとは

身体的フレイルとは、運動器(骨、関節、筋)の機能低下のことを示し、多面的な要素を持つフレイルの中でも代表的なものになります。

運動器の機能低下を表す用語として、ロコモティブシンドロームがあります、身体的フレイルと同じような概念ではありますが、評価方法が異なり、完全に一致するものではありません。

身体的フレイルの判定基準|J-CHSとは

身体的フレイルの代表的な判定方法にCHSという判定基準があります。

これは、Friedが2001年に報告した基準で、①体重減少、②活動量減少、③活力低下、④握力低下、⑤歩行速度低下といった5項目で構成されています。

我が国では、CHSの日本語版のJ-CHSという判定基準があり、日本サルコペニア・フレイル学会では、J‐CHSの使用が推奨されています。

体重減少
【質問】ここ6ヶ月間で、2kg以上の体重減少がありましたか?

活動量現象
【質問】軽い運動・体操を1週間に何日くらいしていますか?
【質問】定期的な運動・スポーツを、1週間に何日くらいしていますか?
※いずれもしていないで該当

活力低下
【質問】(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする

握力低下|握力:男性28kg未満、女性18kg未満

歩行速度低下|歩行速度:1.0m/s未満

5項目のうち3項目以上該当するとフレイル、1~2項目該当するとプレフレイル(フレイル予備軍)、該当なしでロバスト(剛健)と判定されます。

掲示用ポスター

J-CHSの掲示用ポスターを作成しました。

パワーポイント形式でダウンロードできますので、ご自由に編集してご活用ください。

参考

山田実:イチからわかる!フレイル・介護予防Q&A

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