はじめに
自動・他動・等尺性抵抗運動検査と関節副運動検査の4つの検査を組み合わせ、問題のある組織を見分る方法をモデル図を用い紹介したいと思います。
自動運動検査で関節可動域制限があり、他動運動検査では無症状で全可動域の運動が可能な場合
自動運動検査で関節可動域制限があり、他動運動検査では無症状で全可動域の運動が可能な場合は、関節を動かす筋の筋力低下があると考えます。
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自動運動検査で疼痛を伴う可動域制限があり、他動運動では無症状で全可動域の運動が可能な場合
自動運動検査で疼痛を伴う可動域制限があり、他動運動では無症状で全可動域の運動が可能な場合には、関節副運動検査を用い関節面の問題や関節内圧の上昇による症状と収縮性組織による疼痛を鑑別します。
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関節副運動検査の関節圧迫テストが陽性の場合
関節副運動検査の関節圧迫テストにより痛みが生じた場合、関節面の問題や関節炎などの関節の内圧上昇による症状が考えられます。
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関節圧迫テストが陰性の場合
関節副運動検査の関節圧迫テストでは痛みが生じなかった場合、収縮性組織から痛みが発生しているものと考えます。
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収縮性組織からの痛みであることが分かったら、個々の筋に等尺性抵抗運動検査を実施し、どの筋に痛みが発生しているのかを鑑別します。
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反対方向の自動運動や他動運動にて、伸張痛が生じる可能性もあります。
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触診による問題となる組織の確認
対象となる組織を横断的に触診することで、問題のある筋がどの筋なのか、その筋のどの部分(筋腹・筋腱移行部・腱骨膜移行部)に問題があるのかを確認することができます。
正確に問題となる組織を触診するためには、体表解剖の知識や触察の技術を身につけることが重要になります。
自動運動で可動域制限があって疼痛が生じ、他動運動でも同じような可動域制限と疼痛が生じる場合
自動運動で可動域制限があって疼痛が生じ、他動運動でも同じような可動域制限と疼痛が生じる場合、関節副運動検査で滑りを確認し、どの組織が組織が問題になっているかを見分けます。
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関節副運動検査(滑り)で疼痛が生じる場合
関節副運動検査(滑り)で疼痛が生じる場合は、関節包靱帯に損傷があると考えます。
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関節副運動検査(滑り)で問題がない場合
関節副運動検査で問題がない場合には、拮抗筋の問題と考えます。
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自動運動で可動域制限があり、他動運動で同じような可動域制限がある場合
自動運動で可動域制限があり、他動運動で同じような可動域制限がある場合、エンドフィールと関節副運動検査を用い、問題のある組織を見分けます。
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エンドフィールでfirmより硬い弾性感があり、関節副運動検査で滑り運動が減少している場合
エンドフィールでfirmより硬い弾性感があり、関節副運動検査で滑り運動が減少している場合には、関節包靱帯の拘縮が考えられます。
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エンドフィールがhardの場合
エンドフィールがhardな場合には、骨性の可動域制限が考えられます。
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まとめ
自動・他動・等尺性抵抗運動検査と関節副運動検査の4つの検査で、問題のある組織を見分る方法についてモデル図を用い紹介しました。
関節副運動検査が加わると、検査結果の解釈がやや難しくなりますので、モデル図をイメージして、検査を実施してみてください。
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