写真で学ぼう!腹直筋を触察するためのランドマーク

体幹の筋を触察するためのランドマーク

はじめに

腹直筋は、前正中線のすぐ外側方を縦走する多腹筋です。


腹直筋と隣接組織との滑走不全による胸郭の拡張不全が、腰部・肩甲帯の運動機能、呼吸機能などに大きな影響を与えるため、臨床でも介入する頻度の多い筋です。
今回は、腹直筋を触察するためのランドマークを紹介したいと思います。

腹直筋の外側縁

第5肋骨の前方投影幅の中央部(★1)を確認します。

第5肋骨の前方投影幅の中央部から、臍の高さまで尾方へ引いた線を想定します(想定線1)。

これが、腹直筋の外側縁の臍より頭方の領域の想定線になります。



想定線1の下端(★2)を確認します。

腹部の前面で、前正中線上を後方へ圧迫しながら尾方へたどり、恥骨結節(★3)を確認します。そこから2横指外側方に位置する恥骨結節の外側端(★4)を確認します。

想定線1の下端(★2)と恥骨結節の外側端(★4)を結ぶ、外側凸の孤状の線を想定します(想定線2)。

これが、腹直筋の外側縁の臍より尾方の領域の想定線になります。

腹直筋の内側縁

前正中線上で、第5肋軟骨の高さ(★4)と恥骨結節の高さ(★5)を結んだ線が、腹直筋の内側縁の想定線になります。

腹直筋の腱画

臍の高さ、腹直筋の外側縁と肋骨弓が交わる高さで触知することが多いといわれています。腱画の数、長さおよび形状は、個体や左右により異なります。

おわりに

今回は、腹直筋を触察するためのランドマークを紹介しました。

腹直筋の触察練習を行う際には、今回の投稿に下の参考テキストを併せて学習していただくと、理解が一層深まります。ぜひご活用下さい。

特徴 | 骨格筋の形と触察法 | 大峰閣

初版から15年を経て,臨床家の厳しい要求に答える内容で,かつ,学生の基本学習へも配慮し,理学療法士が著した,卒前から卒後まで末永く使える,オールカラー/ハードカバー製本による,筋の解剖学/体表解剖学書の改訂. 各論に「学生のための触察ポイント」を追加し,基本的触察法を学ぶ学生の到達目標を提示した. …


今回もご覧いただきありがとうございました。

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