底屈・外転テスト

足関節のアライメント評価

はじめに

足関節では、距骨の前方偏位および回外というマルアライメントが起こりやすく、足関節中間位での底背屈を妨げます。

距骨の前方偏位および回外アライメントがある状態で、足関節を底屈した場合、中間位での底屈は困難で、内返しが誘導されてしまいます。

足関節底屈位で内返しが生じると、ジャンプの着地や階段の降段といった底屈位で接地する場面、軸足側に振り向くピボットターンなどにおいて、足関節捻挫を受傷するリスクが高まると考えられます。

また、歩行や走行において母趾球での蹴り出せない、水泳のバタ足で推進力を生み出せない、インステップで蹴るときに右方向にボールが飛んでしまうなど、パフォーマンスにも悪影響が生じると言われています。

今回は、非荷重位で足関節底屈位でのマルアライメントを確認する底屈・外転テストを紹介します。

底屈・外転テストの方法

片方の手で下腿、もう一方の手で足部(内側柱)を把持し、足関節を最大底屈させます。

中間位を保ったまま底屈させた際に、足部が内返し方向に誘導される場合に異常と判定します。

異常所見がある場合、最大底屈位で外転方向に力を加え中間位に戻そうとしたときに抵抗する組織を感じ取り確認します。

前脛骨筋腱の滑走不全が、中間位の底屈の制限因子になっている事が多いと言われているので、異常所見がある場合には、まずは前脛骨筋腱の滑走性を確認します。

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