中間位背屈テスト

足関節のアライメント評価

はじめに

足関節において、距骨の前方偏位および回外というマルアライメントが起こると、足関節中間位での底背屈を妨げます。

距骨の前方偏位および回外アライメントがある状態で、足関節を背屈した場合、中間位での背屈は困難となり、回内と外返しを伴った背屈が誘導されます。

回内と外返しを伴った足関節背屈位は、knee-in&toe-outやknee-out&toe-inといったダイナミックアライメントが生じやすくなり、様々な下肢の障害・外傷やパフォーマンス低下の原因を引き起こす恐れがあります。

今回は、非荷重位で足関節のアライメントを評価する中間位背屈テストの方法を紹介します。

中間位背屈テストの方法

被験者は、端坐位、膝屈曲位で検査を実施します。

片方の手で下腿を固定、もう一方の手で足部を把持します。

まずは、内果と外果を結んだ線に直交する方向(脛骨粗面の方向or膝蓋骨中央)に第2趾を向け、足関節を背屈させ、内外旋中間位を保った肢位での背屈角度を確認します。

そこから、足関節を20°外旋させた肢位から、更に背屈をさせます。

中間位よりも外旋位の方が背屈角度の方が大い場合、足関節内側での距骨の後方滑りが起きず、足関節背屈位での骨性安定性に異常が生じていると判断します。

中間位で最大背屈した際に、骨性安定性が正常なら、距骨が脛骨と腓骨にガッチリはまり込み、そこから外旋は生じません。

また、距骨の後方滑りが起きず、距骨が前方に位置している場合、他動背屈時に前脛骨筋の浮き上がりが観察されます。

一方、距骨の後方滑りが生じ、距骨が後方に位置する場合には、前頚骨筋の浮き上がりは観察できません。

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