地域とは
地域とは
まずは、地域リハビリテーションの地域という言葉を整理しましょう。
地域とは、区画された土地の区域、一定の範囲の土地のことで、これから改善しようとする「区域」、「場所」、「コミュニティ」のことを指します。
千葉県館山市の保健福祉を改善しようとするなら、その活動の対象「地域」は館山市ということになります。
地域の中の病院の位置づけ
地域の中に病院の位置づけについて説明します。
地域の中に病院は含まれると思いますか?
病院側は「地域のことは分かりません」、地域側は「病院は地域のことを理解してくれない」と言っていたするなど、病院は地域外の存在として捉えているような話をよく耳にします。
退院患者の情報が、地域のケアマネージャーに伝わらず、退院してから情報収集を始めるため、介入までに時間がかかり、その間に廃用症候群が進行し生活機能が低下してしまうといった問題が生じているのも現状です。
病院も地域の大切な資源の一つとして捉え、連携を図りうまく活用することが重要であると考えます。
国も診療報酬・介護報酬で病院と地域が連携を図ることに対して加算をつけて、地域連携を経済誘導によって推し進めようとしています。
リハビリテーションとは
一般的なリハビリテーションに対する認識
続いて、リハビリテーションという言葉を整理しましょう。
リハビリテーションという言葉は、どのような意味で用いるでしょうか?
一般的にリハビリという言葉は、関節の曲げ伸ばしや筋トレといった機能訓練、電気治療、マッサージとして捉えられており、病院でのリハ、通院でのリハ、デイでのリハ、訪問でのリハといった形で用いられることが多いのではないかと思います。
リハビリテーションとは
リハビリテーションには、「障がい(=生活上の困りごと)があってもいきいきと人間らしく暮らせるようにすること」という本来の意味があります。これを一言で表すと「全人間的復権」といいます。
小児から加齢や病気・ケガによって日常生活に困りごとをもった高齢者といった全世代が対象になります。
一般的にリハビリテーションと認識されている機能訓練(関節の曲げ伸ばし、筋トレ等)、電気治療、マッサージは、リハビリテーションを進めるための手段の一つとして、捉えることが重要となります。
地域リハビリテーションとは
本題の地域リハビリテーションについて説明します。
地域リハビリテーションには、さまざまな定義があるようですが、『(地域)対象とする場所を、(リハビリテーション)障害があってもいきいき人間らしく暮らせるようにする活動』とする捉え方がしっくりくるように思えます。
地域リハビリテーションを「在宅でのリハ(訪問の機能訓練やマッサージ)」と捉えてしまうと、いま地域社会で起きている人口問題を地域リハビリテーションで解決するのは難しそうです。
国連の指針では、「地域にいる人・ある物を用いて、障害があってもいきいきと人間らしく暮らすことができる社会を作る活動」(一部改訂)で、障害者も活動に参加すれば、役割、仕事も生まれてくるとされています。
たてやま整形外科クリニックスタッフブログ|地域リハ活動
たてやま整形外科クリニックスタッフブログの地域リハビリテーション活動に関する投稿です。よかったらご覧ください。
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