はじめに
今回は、ショパール関節内外転の評価に引き続き楔舟関節内転の評価を紹介します。
方法
一方の手で舟状骨、もう一方の手で楔状骨を把持します。
この状態から、雑巾を絞るように楔状骨を内側に動かし、舟状骨に対し、どの程度楔状骨が内側に移動するかを確認し、楔舟関節の内転可動性を判定します。
ポイント
良好な状態は、楔舟関節が十分な内転可動性を持ち、第1中足骨頭-第1中足骨底-足部の内側が一直線上並びます。
また、ショパール関節回内の評価で立方骨を底側から挙上した時に、楔状骨が内側に移動しながら、ショパール関節の回内が起こります。
不良な状態は、楔舟関節の内転可動性が乏しく外転位をとりのままで、第1中足骨頭に対し第1中足骨底が外側に凹んだ状態になります。
第1中足骨頭-第1中足骨底-足部の内側が一直線上に並んでいると、母趾の背屈方向が中足骨の向きに一致します。
しかし、これらが一直線上に並んでいないと、母趾が矢状面上に背屈した際に、中足骨の向きと一致せずに、捻じれた第1MP関節を形成してしまいます。
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