はじめに
足関節において、距骨の前方偏位および回外というマルアライメントが起こると、足関節中間位での底背屈を妨げます。
距骨の前方偏位および回外アライメントがある状態で、足関節を背屈した場合、中間位での背屈は困難となり、回内と外返しを伴った背屈が誘導されます。
回内と外返しを伴った足関節背屈位は、knee-in&toe-outやknee-out&toe-inといったダイナミックアライメントが生じやすくなり、様々な下肢の障害・外傷やパフォーマンス低下の原因を引き起こす恐れがあると考えられています。
特に足関節では、背屈位における機能的な外側不安定性を引き起こし、knee-out&toe-inでの足関節内反捻挫の原因になると考えられています。
今回は、荷重位における足関節の機能的な外側不安定性をみるknee swing テストの方法を紹介します。
knee swingテストの方法
検査をする下肢を前に出し、下腿をできるだけ前傾させたランジ肢位をとり、膝を内外側に動かします。
膝を外側に振ったときに、足関節が内旋、足部が回外し、母趾球が浮き上がる動きがみられた場合に陽性と判定します。
陽性の場合には、足関節の内側部の拘縮によって、足関節背屈に伴う距骨の後方滑りが障害され、足関節背屈位での骨性の安定性が不十分であると判断します。
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