はじめに
足関節における距骨の前方偏位および回外というマルアライメントは、中間位での足関節背屈を妨げ、回内と外返しを伴った足関節背屈を引き起こします。
これは、足関節内側の拘縮により、足関節背屈時に伴う距骨の後方滑りの制限が原因であると考えられています。
今回は、足関節内側での距骨の後方滑りの状態を確認するための内果-舟状骨間距離の検査方法を紹介します。
内果-舟状骨間距離の確認方法
一方の手で下腿を固定します。反対の手で足関節の外旋を許した最大背屈位とり、その際の内果-舟状骨間の距離を測定します。
内果-舟状骨間の距離が、3cmを正常と判定します。
内果-舟状骨間の距離が、5cm以上離れている場合を異常と判定し、足関節内側での距骨の後方滑りの障害による、足関節背屈位での外旋アライメントが存在すると解釈します。
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