体表解剖

棘筋、半棘筋、多裂筋、回旋筋を触察するためのランドマーク

はじめに 棘筋、半棘筋、多裂筋、回旋筋は、脊柱の棘突起のすぐ外側に位置する筋です。 特に腰部に位置する多裂筋は、評価の際に筋萎縮や収縮不全を確認したり、徒手療法・運動療法などで介入する場面でも触れる機会が多い筋です。腰に痛みを抱える症例に対...
体表解剖

最長筋を触察するためのランドマーク

はじめに 最長筋は、体幹の後面を骨盤から頭蓋骨まで縦走する大きな筋で、体幹を伸展や同側側屈させる作用を持っています。 臨床では、腰部に痛みを抱える症例において、最長筋と腸肋筋・多裂筋の間の滑走不全に対する徒手療法を実施する機会も多いので、し...
体幹の筋を触察するためのランドマーク

外腹斜筋を触察するためのランドマーク

はじめに 外腹斜筋は、第5(6)~12肋骨の外面に起始し、腸骨の腸骨稜の外唇の前方1/2の領域、鼠径靭帯、腹直筋鞘を介して白線に停止する、体幹の外側面を斜走する板状の筋です。 外腹斜筋と隣接組織との滑走不全による胸郭の拡張不全が、腰部・肩甲...
体幹の筋を触察するためのランドマーク

小胸筋を触察するためのランドマーク

はじめに 小胸筋は、大胸筋の深層に位置する三角形状の筋で、肩甲骨の烏口突起を前尾方へ引き、肩甲骨を前傾・外転・下方回旋させる作用を持つ筋です。 右胸部を前方からみた写真|小胸筋(青)、大胸筋(赤) 小胸筋は、大胸筋との滑走不全により、肩関節...
体幹の筋を触察するためのランドマーク

大胸筋を触察するためのランドマーク

はじめに 大胸筋は、胸部の前面に位置し、鎖骨部・胸肋部・腹部の3部から構成される扇状の大きな筋で、肩関節の内転、内旋の作用を持っています。 右胸部を前方からみた写真|大胸筋(赤)、小胸筋(青) 臨床において、肩関節の前方拘縮では、大胸筋と三...
下肢の筋を触察するためのランドマーク

短母趾屈筋を触察するためのランドマーク

はじめに 短母趾屈筋は、第1中足骨底の底側方に位置し、母趾外転筋・短母趾屈筋・母趾内転筋と共に母趾球筋を構成する筋です。 今回は、、短母趾屈筋を触察するためのランドマークを紹介します。 短母趾屈筋の外側縁 踵骨隆起の前内側底側端(★1)と第...
下肢の筋を触察するためのランドマーク

母趾外転筋を触察するためのランドマーク

はじめに 母趾外転筋は、足部の底側面・内側面に位置し、母趾外転筋・短母趾屈筋・母趾内転筋と共に母趾球筋を構成する筋です。 臨床では、周辺組織との滑走不全を起こすことにより、楔状骨や第1中足骨のアライメントに影響を与えるので、足部アーチの評価...
下肢の筋を触察するためのランドマーク

短趾屈筋を触察するためのランドマーク

はじめに 短趾屈筋は、足部の中央部を縦走し、足底部の厚い皮膚、皮下組織および足底腱膜に覆われる筋です。 短趾屈筋は、小趾球筋との滑走不全により、立方骨や第5中足骨のアライメントに影響を与えるため、足部アーチの評価や治療において、隣接組織と触...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

棘上筋を触察するためのランドマーク

はじめに 棘上筋は、肩甲骨の棘上窩に位置する筋です。肩関節の外転の作用を持ち、棘下筋・小円筋・肩甲下筋と回旋筋腱板を構成し、肩関節の運動時における上腕骨頭を安定化する作用を持っています。 臨床においては、棘上筋の収縮機能の改善を目的に、隣接...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

小円筋を触察するためのランドマーク

はじめに 小円筋は、肩甲骨の外側縁の中央部から外側頭方に走行する太い円錐状の筋です。肩関節の外旋や内転の作用を持ち、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と回旋筋腱板を構成し、挙上時における上腕骨頭の安定化作用を持っています。 臨床場面では、肩関節の後方...