靴の中に足を固定する理由
靴の持つ機能を十分に発揮させ、自身の足を守り、パフォーマンスを向上させるためには、自分の足に合った靴を選び、その靴の中に足をしっかり固定することが重要になります。
靴の中に足をしっかりと固定するためには、ヒールカウンター、アーチサポート、甲押さえによる3点固定で、踵部を安定させることがポイントになります。
ヒールカウンターは、踵を包み込むことで内外側及び後方から支えることで、内外側に踵が傾かないように働きます。
アーチサポートは、前下方から踵を支えることで、踵部が前に滑らないように働きます。
このヒールカウンターとアーチサポートをフィッティングさせた状態で、アッパー(甲押さえ)部分でしっかり留めることで、足が靴に固定されます。
正しい靴の履き方
靴の中に足を固定するための履き方を紹介します。
1.靴ひもを緩めて、靴の中に足を入れます。
2.踵をトントンと地面に何度か打ち、踵部をヒールカウンターに合わせます。
3.つま先から順番に靴ひもを締めます。
この時、足の甲の部分はきつく締めすぎず、足首の部分をしっかりと固定するのがポイントになります。
4.足首まで靴ひもを締めたら、前方に引っ張りつつ、結びます。
靴ひもを前に引っ張ることで、足首に靴がぴったりとフィットします。
靴ひもをほどかずに靴の着脱をしていると、アッパーが伸びたり、ヒールカウンターが崩れてしまい、靴の機能を失ってしまいます。
また、靴のなかで足が前方に移動することで、踵部がこすれて靴擦れの原因になったり、足趾が靴の先に押し込まれ外反拇趾の原因になったり、足部アーチの崩れの原因にもなります。
足の障害の予防のためにも、日中長く履く靴や運動に使う靴は、履くたびにしっかりと靴ひもを結びなおすように心がけましょう。
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