はじめに
足関節は、つま先を上げた状態(足関節背屈位)では、脛骨と腓骨に距骨がしっかりとはまり込み安定性が高まるといった特徴を持っています。
足関節のはまり込みが不十分な場合、荷重位で踏み込んだ際に足関節が不安定になるため、ニーイン・トゥアウトやニーアウト・トゥインといった、不良なダイナミックアライメントを引き起こしやすくなり、足関節捻挫をはじめとするスポーツ外傷・障害を発症する危険が高まります。
今回は、立位姿勢で足関節のはまり込みを改善し、足関節を構成する骨の位置関係を整え、関節の安定性を高めるためのニーアウトスクワットを紹介します。
運動の方法
足の間にこぶしが1個分入る程度の間隔をあけ、つま先と膝が正面を向いた立位姿勢をとります。
足部が不安定な方は、タオルを筒状に丸め、外側アーチの下に置きます。
外側アーチは、踵の後端と小指の先端までの長さの真ん中よりもやや後ろの位置が目安になります。
つま先と膝を正面に向けたまま(足関節中間位)スクワットをし、下肢を曲げ、腰を落としていきます。
ここから、足部の内側が浮き上がらないよう、母趾球の荷重を保ちながら、膝を外側ににできるだけ開きます。
この状態を保ったまま、膝を伸ばします。
開始時の姿勢に戻ります。
これをゆっくりと10回繰り返します。
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