上肢の筋を触察するためのランドマーク

上肢の筋を触察するためのランドマーク 上肢の筋を触察するためのランドマーク

骨・神経等運動器系の構造を3次元的に理解し、体表から触察し位置を説明する体表解剖の知識・技術は、リハビリテーション医療に携わるセラピストにとって不可欠な能力です。
ここでは、上肢の筋を正確に触察すためのランドマークを紹介します。

  1. 三角筋
  2. 棘上筋
  3. 棘下筋
  4. 小円筋
  5. 大円筋
上肢の筋を触察するためのランドマーク

大円筋を触察するためのランドマーク

はじめに 大円筋は、肩甲骨の後面の下角付近からはじまり、広背筋とともに上腕三頭筋の前方を通り、腋窩の後壁を形成する筋です。 今回は、大円筋を触察するためのランドマークを紹介したいと思います。 大円筋の停止付近の筋腹 腋窩の後壁を形成する筋腹...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

三角筋を触察するためのランドマーク

はじめに 三角筋は、肩部に位置する三角形の筋で、鎖骨部(前部)、肩峰部(中部)、肩甲棘部(後部)から、構成されています。  肩関節の機能障害には、前方タイトネスや後方タイトネスがあり、三角筋と隣接組織との滑走不全が深く関わっています。後方タ...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

棘上筋を触察するためのランドマーク

はじめに 棘上筋は、肩甲骨の棘上窩に位置する筋です。肩関節の外転の作用を持ち、棘下筋・小円筋・肩甲下筋と回旋筋腱板を構成し、肩関節の運動時における上腕骨頭を安定化する作用を持っています。 臨床においては、棘上筋の収縮機能の改善を目的に、隣接...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

小円筋を触察するためのランドマーク

はじめに 小円筋は、肩甲骨の外側縁の中央部から外側頭方に走行する太い円錐状の筋です。肩関節の外旋や内転の作用を持ち、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と回旋筋腱板を構成し、挙上時における上腕骨頭の安定化作用を持っています。 臨床場面では、肩関節の後方...
上肢の筋を触察するためのランドマーク

棘下筋を触察するためのランドマーク

はじめに 棘下筋は、肩甲骨の棘下窩に位置する三角形の筋で、上部・中部・下部の3部から構成されています。肩関節の外旋や外旋の作用を持ち、棘上筋・小円筋・肩甲下筋と回旋筋腱板を構成し、挙上時における上腕骨頭の安定化作用を持っています。 診療にお...