はじめに
短母趾屈筋は、第1中足骨底の底側方に位置し、母趾外転筋・短母趾屈筋・母趾内転筋と共に母趾球筋を構成する筋です。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2021/05/63ead695680eb0c485fa3f134844052f-1.jpg?resize=600%2C424&ssl=1)
今回は、、短母趾屈筋を触察するためのランドマークを紹介します。
短母趾屈筋の外側縁
踵骨隆起の前内側底側端(★1)と第1基節骨底の内側底側端(★2)とを結ぶ線の中点(★3)を確認します。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2020/09/9d831d187199270f191b3999ca596311.png?resize=600%2C424&ssl=1)
第1中足骨の外側方に位置する種子骨(★4)を確認します。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2020/09/c64c5ece666a6407486987541305a212.png?resize=600%2C424&ssl=1)
踵骨隆起の前内側底側端(★1)と第1基節骨底の内側底側端(★2)とを結ぶ線の中点(★3)と第1中足骨の外側方に位置する種子骨(★4)とを結ぶ線が、短母趾屈筋の外側縁の想定線になります(想定線1)。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2020/09/a402c696bf493a873c765923653c07e6.png?resize=600%2C424&ssl=1)
短母趾屈筋の内側縁
第1中足骨の内側方に位置する種子骨(★5)を確認します。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2020/09/d3f3f00cf1a7f0b7549c20d4afc63a1b.png?resize=600%2C424&ssl=1)
踵骨隆起の前内側底側端(★1)と第1基節骨底の内側底側端(★2)とを結ぶ線の中点(★3)と第1中足骨の内側方に位置する種子骨(★5)とを結ぶ線が、短母趾屈筋の内側縁の想定線になります(想定線2)。
![](https://i0.wp.com/funda-reha.com/wp-content/uploads/2020/10/d3f3f00cf1a7f0b7549c20d4afc63a1b.png?resize=600%2C424&ssl=1)
おわりに
短母趾屈筋を触察するためのランドマークを紹介しました。
正確に短母趾屈筋を触り分けるには、今回紹介した視標に加え、短母趾屈筋および隣接する筋の3次元的な位置や形状といった解剖学の知識、触察手順、筋を触知しやすい指の動かし方、短母趾屈筋に特徴的な触察感を知ることが重要となります。
これらの情報を得るための、書籍および運動器系体表解剖セミナーを主催している研究会を紹介しますので、触察技術の向上にお役立てください。
たてやま整形外科クリニックのスタッフのみなさんは、TOC体表解剖勉強会の予習・復習にお役立てください。勉強会の様子は、下のリンクよりご覧いただけます。
今回もご覧いただきありがとうございました。
コメント