加齢に伴う要介護認定率の変化と館山市における要介護リスク者の増加

介護予防・健康増進

加齢に伴う要介護認定率の変化

まずは、加齢に伴いどのように要介護認定率が変化するかを説明します。

こちらは、加齢に伴う要介護認定率の変化を表すグラフで、縦軸が要介護認定率、横軸が年齢になります。


70~74歳までは6.3%とそれほど大きな値ではありません。

しかし、75~79歳では14%、80~84歳では30.1%、85~89歳では52.3%、90~94歳では74.1%、95歳以上では90.1%と、75歳以上でグラフ傾きが急な右肩上がりとなり、要介護認定率が大きくなっていることが分かります。

これより、74歳までは要介護リスクはあまり高くありませんが、75歳以上すなわち後期高齢者に達すると急激に要介護リスクが高まってきます。

よって、介護予防では80才前後の段階で、いかに要介護状態に陥らないような働きかけをしていくことが重要になってきます。

館山市における要介護リスク者の増加

75歳以上の後期高齢者で、要介護リスクが高まると説明しましたが、私の職場のある館山市では実際にどれくらいの方がこれに該当するかを見てみましょう。

下のグラフは、館山市における人口に対する後期高齢者の占める割合を表しています。

令和元年(2019年)では、後期高齢者人口は約9500人で、人口の約2割の方、すなわち10人のうち2人が要介護リスクが高い状態にあります。

後期高齢者人口は年々増加し、令和12年(2030年)には、約11,000人に達し、人口の3割、すなわち10人のうち3人が要介護リスクが高い状態になることが予測されています。

よって、要介護リスクの高い後期高齢者が増え続ける館山市では、介護予防は市全体で取り組むべき大きな課題といえます。

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