運動器の評価

運動器の評価 運動器の評価

運動器リハビリテーションのおいて、効果的な治療プログラムを計画するためには、運動器の評価を通して対象者の状態を正確に把握する必要があります。
ここでは、主観的評価(問診)、運動検査、アライメント評価などの運動器の評価の基本を紹介します。

小カテゴリー

  1. 主観的評価|問診
  2. 運動検査
  3. アライメント評価
    1. 足部のアライメント評価
    2. 足関節のアライメント評価
  4. 高齢者の評価
主観的評価|問診

ボディチャート(Body Chart)

ボディチャート(Body Chart)とは ボディチャートとは、疼痛、痺れ感、感覚低下といった患者の症状に関する情報を身体図に書き込むもので、主観的評価(問診)の最初のステップとして用いられます。 正確にボディチャートを書き込むことで、一目...
主観的評価|問診

病歴

病歴には、現在の症状の発症についての詳細について聴取する「現病歴」、同様の疾患に関する過去の症状の発症についての情報について聴取する「既往歴」があります。 病歴の使用目的 病歴は、以下のような目的で聴取されます。 症状の経過障害の程度、段階...
主観的評価|問診

症状の変化と能力障害のレベル

検査の目的 「症状の変化と能力障害のレベル」に関する主観的評価は、以下のような目的で実施します。 徒手的な理学療法で治療できるメカニカルな障害であるかどうかの鑑別診断症状を増強あるいは軽減する要因の確認被刺激性(irritability)の...
高齢者の評価

握力

握力は、上肢筋力または粗大筋力評価の1つとして実施され、フレイルやサルコペニアの基準としても用いられており、高齢者の体力評価の中でも広く行われている検査です。今回は、握力の測定方法や結果の解釈について紹介したいと思います。 測定のポイント ...
高齢者の評価

身体的フレイルの判定基準|J-CHS

身体的フレイルとは 身体的フレイルとは、運動器(骨、関節、筋)の機能低下のことを示し、多面的な要素を持つフレイルの中でも代表的なものになります。運動器の機能低下を表す用語として、ロコモティブシンドロームがあります、身体的フレイルと同じような...
高齢者の評価

片脚立位テスト

片脚立位テストとは 片脚立位テストとは、片脚立ちで姿勢を保っている時間を測定する簡易なバランス検査で、高齢者の身体機能の評価として、運動器不安定症や転倒のリスクを判断するために、幅広く活用されています。片脚立位の評価方法には、目を閉じて測定...
高齢者の評価

5回立ち上がりテスト

5回立ち上がりテストとは 5回立ち上がりテストは、椅子から5回立ち上がる際にかかった時間を測ることで、下肢の筋力を調べる検査です。転倒発生のリスクやADL障害の発生リスク評価にも用いることができ、経時的に測定を実施することで対象者の変化を捉...
高齢者の評価

Timed Up&Go test(TUG)

TUGとは TUGは、椅子からの立ち座り動作、歩行、方向転換から構成され、移動能力だけでなくバランス能力や筋力などを要し、移動能力を総合的にみるテストです。今回は、TUGの測定方法、検査結果の基準値を紹介します。 検査のための準備 ストップ...
運動検査

自動・他動・等尺性抵抗運動検査を用いた損傷組織の見分け方|運動検査②

はじめに 運動検査①で紹介した、自動・他動・等尺性抵抗運動検査により、収縮性組織と非収縮性組織に加わる機械的ストレスの考えを応用し、各々の検査を組み合わせ、収縮性組織と非収縮性組織のどちらが損傷しているのかを見分け方をモデル図を用い紹介した...
運動検査

4つの運動検査(自動・他動・等尺性抵抗・関節副運動検査)を用いた問題のある組織の見分け方|運動検査④

はじめに 自動・他動・等尺性抵抗運動検査と関節副運動検査の4つの検査を組み合わせ、問題のある組織を見分る方法をモデル図を用い紹介したいと思います。 自動運動検査で関節可動域制限があり、他動運動検査では無症状で全可動域の運動が可能な場合 自動...